講師 京都産業大学 法学部教授 中井歩氏
(専門 政治過程論 現代日本の政治過程)をお招きしました。
今回は、桃花塾創立100周年にちなみ、
大阪のかたちをめぐる政治の100年
〜社会的弱者と呼ばれる人たちが生きやすくなるために〜
という観点からお話ししていただきました。
近年、『大阪都構想』が政治課題として全国的にも注目を集めました。
『大阪』の都市計画と自治に関する『かたち』をめぐる意見の対立は、
100年の歴史を持っています。
主に大正後期からの『大阪のかたち』の返還と論争を看ることを通じて、
現在とこれからの大阪を社会的弱者にとっても生きやすくできるように、
考えるきっかけを提供できればと思います。
職員感想
「大阪のかたちをめぐる政治の100年」とのテーマにて講演して頂き、
いわゆる「大阪都」構想議論の根本が約100年前に端を発し、延々と続いているものだと認識しました。
私たちが住んでいる「大阪」をテーマに講演して頂いたので、非常に興味深く聞くことができました。
大阪府と大阪市のあり方、そして大阪府と府下の市町村のあり方が今盛んに議論されています。
私たち桃花塾が提供します福祉サービスにおいても、従来は大阪府下全て共通の一律のサービスでしたが、
総合支援法(自立支援法)施行後は、利用される方の住まわれている市町村により利用できる福祉サービスに差があり、
また同じサービスを受けていても利用料に差があるという不公平な状況にあります。
福祉サービスのみならず、住民の受ける行政サービスは居住する市町村で格差があり、
その是非を再度考えさせられる良い機会となりました。
研修を心にとめて、より質の高いサービスの提供に努めて行きたいと存じます。
(事務局長 ♪投稿)
第5回目となる今回の研修には、
桃花塾でご指導いただいている藤村先生、桃花塾役員の皆さまもお招きし、
質疑応答にも活発にご参加していただきました。
第7代大阪市長,關一氏とともに『大阪都市計画』を担った椎原兵市氏(大阪市公園課長)が
桃花塾庭園を手がけてくださった100年の歴史に想いを馳せ、
都市問題は、『市民全体の協力一致に依ってのみ解決し得べきものである』といわれたように、
桃花塾のこれからも、弱者が生きやすくなるために、スタッフ一同、協力一致し、
努力を続けたいと思います。
ありがとうございました